分かると面白い振袖の柄 こんな意味が込められているんです!縁起の良い文様についてご紹介
こんにちは。清水屋呉服店です。気候もすっかり秋めいて紅葉が綺麗な季節となりましたね。
令和7年にご成人を迎える皆さまは、二十歳のつどいまであと2か月をきりましたが、お支度の準備はいかがでしょうか?
清水屋呉服店では、令和8年、9年、もっと後にご成人を迎えられるお嬢様方のサポートをしております。
お振袖のレンタルや購入について、着回し、ママ振や姉振のコーディネート、着付けやヘアメイクのご予約や
成人式当日のお支度、また成人式後のメンテナンスのご案内など、あらゆるご相談を承れます。どうぞお気軽に足をお運びください。
さて、はたちのお祝いに着るお振袖。古典柄からモダンな柄、洋も取り入れたお洒落なものまで非常に幅広く、
ご自分のスタイルに合ったお振袖を決めるのに迷われる方も多いのではないでしょうか。
振袖の色味とそれに合わせる帯や帯揚げなど、全体のバランスも大事にしたいところですが、振袖にあしらわれた文様にもぜひ注目していただければと思います!
そこにはお嬢様のこれからの幸せを願った文様がたくさん見られます。
一見現代風の振袖にも、松竹梅や菊の花、牡丹に桜、複数の吉祥文様、いわゆるお祝いにふさわしい縁起の良い伝統的な文様が使われているのです。
今日はそんな吉祥文様に込められた思いについてご紹介させていただきます♪
桜:春のはじまりを告げる桜ですが、物事の始まりをあらわす縁起の良い花とされています。
もともと花見は稲の豊作を願う行事だったことから、「繁栄」の意味も込められています。
菊:秋を代表する花で、中国で菊花の浸った川水を飲んで不老不死となった伝説があるとか。
江戸の庶民の間では、重陽の節句に長寿を願って菊花酒を酌み交わしたり、菊の花見をしていたそうです。
牡丹:菊と同様、中国から薬草として日本に伝わり、「不老長寿」の意味が込められています。「立てば芍薬座れば牡丹、歩く姿は百合の花」といわれるように(もともと
薬草の用い方を表現したものでした)美人を表現する言葉にも出てきます。実際その大振りで華やかな花の印象から、美しさ、富の象徴ともされています。
扇:広げたときに末広がりになることから、「幸せが長く続く」という思いが込められています。
平安貴族が使用していたことから、優美さも感じられる文様ですね。
薬玉:糸を引いたら紙吹雪が出てくる光景が思い浮かびますが、
もともとは薬や香料が入った袋で、周りをよもぎや菖蒲の花々で飾って5色の糸で飾ったものでした。
平安時代に中国から日本へ伝わり、室内の不浄や邪気を払うため薬玉をつるして使ったのが始まりです。端午の節句の魔除けとして飾ります。
熨斗(のし):贈答品に使われる「のし」ですが、もともとはアワビを薄くそいで引き伸ばしたものを、
引き出物やご祝儀に添えたことが始まりです。たくさんの熨斗を束ねた「束ね熨斗」は「たくさんの人から祝福を受けている」という意味があり、
人との絆や繋がりを表しています。
貝桶:平安時代、貝合わせという遊びで使う貝を入れておくための箱でした。対になる貝を違えず合わせる、というところから
「夫婦円満」の象徴とされ、当時嫁入り道具の一つでもありました。
四君子文(しくんしもん):梅、菊、竹、蘭の4つの植物を合わせた文様です。中国ではそれぞれが高貴な君子の姿をしていると尊ばれ、のちに日本に伝わりました。
宝尽くし:
その名の通り、打ち出の小づちや鍵、巻物など、様々な宝物を集めた縁起の良い文様です。
もとは中国の吉祥思想で、室町時代に日本風にアレンジされました。
鹿の子:
糸をくくって防染して染める絞り染の一種で、出来上がった模様が鹿の背中の斑点に似ていることから鹿の子と呼ばれます。
古くから鹿は神の使いとして大切にされており、繁殖力の強いことから「子孫繁栄」の意味が込められた文様です。
昔から縁起物とされている文様は、いくつあっても良いものですよね。
お嬢様やその周りの方たちに、たくさんの幸福が訪れるように、ぜひ文様も意識してみてはいかがでしょうか?
文様に込められた思いを知ることで、お振袖選びが楽しいものになりますように。
わたしたちも来店されたお客様にあったコーディネートを考えるとともに、文様に込められた思いについても、しっかりお伝えさせていただこうと思います。
まずはお気軽にご来店くださいませ。
好みのお色や柄など、ご希望に沿ったお振袖選びをお手伝いさせていただきます。